スポットライト

ぎゃーっ!
ライトをつけた瞬間、浮かび上がった物体!
"失敬な!!"
あ、そのながーい髭はあじゅ君!?
ロッカールーム（いわゆる納戸部屋をわが家ではこう呼んでいる）に行こうとライトをつけると、
あじゅが頭上から見下ろしていたのです。
また、どうしてそんなところに登ってるのよー
危ないから降りなさいっ。
それにしても、スポットライトに浮かび上がった顔は、
いつものあじゅとは 一味違う。
猫生の辛酸をなめた、
ちょっと憂いを秘めた大人の猫みたいだよ~
"へっ?"
けどなんだか、大人っていうより老猫に見えるから、ライトを消すよー
"やれやれ"
そして、すっくと立ち上がると、
さらに高い隣の本箱に、ぴょんと跳び乗ったのでした。

陰影ができると、顔の雰囲気って変わるものですね。なかなか味わい深い顔のあじゅ君でした。





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