忘れ物をして、パパが戻ってきた。
玄関が開くと、つい立の向こうの人影を確認したあじゅは…
"あ、パパだ~!"
あっという間に、つい立に掛かった布をすり抜ける。
と~ん。
玄関ドアの内側のバリア越しにパパを見上げて…
"おかえり~♪"
パパはまた出かけるんだよー。
夜遊ぼうね!
"ええーっ! もう行っちゃうの…?"
名残惜しそうなあじゅが、ちょっぴりかわいそうになって、
少しの間ドアを開け、
外の風景を見せてあげます。
"あかるーい!"
体をぎゅーんと伸ばし、
目をまん丸にして、じっと見つめるあじゅ。
あじゅ君、お外には何か見えるかな?
無言のまま、けれど、目を爛々と輝かせて、
未知の世界を体感するあじゅでした。
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