あじゅのヒーター

"何してるの? それなーに?"
これはね、あったかーいもの~♪
この上で寝ると、ぬくぬくで、気持ちいいよ~
ちょっと入ってみない?

初めての冬。
昼寝のベッドは火の気のない部屋だから寒かろう…と、
猫用の小さなヒーターをプレゼントした。
ここは暖かいということを、あじゅに教えたい!
けれど、遠くからうさん臭そうに眺めているだけ。

"なんだか、怪しいものが籠に入っちゃった…"
なかなか動かないあじゅに痺れを切らし、
あじゅの大好きな「敵」でおびき寄せる作戦に出てみた!

ほらほら、かかって来い!!
「敵」に挑発されては、受けないわけにはいくまい。
敵はさらに大きな口を開けて挑発…
けれど、あじゅはなんだかあらぬ方向を見て、イマイチのりが悪い。

"…仕方ないなぁ…"と、
タックルしてはみるが、籠に入ったのは上半身だけ!

そんな敵との対戦にも飽きたのか、さっさと窓際に引き返し、ベランダに出たい!
と、背中で合図。

寒いから、ベランダより、断然こっちのほうが気持ちいいよと
ママが何を言っても、知らん顔。

"怪しいものには近づかないほうがいいの!"
ん、もう!!
お風呂にだって平気でダイブするのに…
変なとこで臆病なんだから!!

"もういいもーん。今日はここで寝るから。"
タワーは、最初から全く警戒しなかったのに!!
あじゅの気持ちは、まだ読めないなぁ…


妙なところで慎重なあじゅ。本来、これが猫なのかもれないけれど…。ヒーターに早く慣れてね!





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