真夜中のマラカス

深夜、シャカシャカ…と、変な音が聞こえる。
トイレの砂音ではないなぁ…
しかたなく見に行くと、ケージに吊るした野球のボールの形をしたマラカスが揺れている。
けれど、メゾネットの上にあじゅの姿はない。
あれ、おかしいな。
…と、ケージの向こうからマラカスを見つめる目!
ケージの外から、マラカスで遊んだの?
今あじゅがいるところは、普段はゴミ箱が置いてあるけれど、
ゴミの始末の後うっかり戻し忘れたため、
あじゅが入り込むスペースができてしまっっていた。

このマラカス、吊るしてあっても滅多に遊ばないのに…
"ええっ、そうだっけ? 今、見つけたんだよ!!"
……
"パンチすると、音が出て動くんだよ♪"

"パンチ、パンチ!!"
シャカシャカシャカ。
あのね、ずーと前からあったんだよ!

"ふーーん。そうだった?? ぼく、覚えてないなぁ~~"

あじゅは、面白い。
いろんな場面で、わざわざ障害物があるところを選んで、ちょっかいを出す。
たぶん、ケージの外側から遊ぶのは、
なんだかいたずらっぽくて楽しかったのだろう。
ちょっと、ハンターの気分があったのかもしれない。
あじゅ、というより猫ってそういう不思議な生きもの…


いろんな見方をするって、素敵なことだよね! けど、真夜中のマラカスは、ちょっとうるさいぞ~苦笑。





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