目で催促

ちぎれた猫じゃらしを修理して、思いっきり追いかけさせたら、
右手の肉球がすりむけて、血が出てしまった。
しばらく追いかけっこはお休みにしようね!
そうとは知らず、とにかく遊びたいあじゅは、
家族が猫じゃらしを手に取るのをじっと待っている。
じーーっ!

あじゅの視線の先にあるのは、猫じゃらし。

とことことこ。
痺れを切らしたあじゅは、
家族を促そうと、猫じゃらしに近づく。

ばりばりばりーっ。
今度は、これ見よがしに爪を磨ぐ。
それでも家族は知らん顔。

えい、やぁー。
気をひくために、あれやこれやと手を尽くすあじゅ。
ごめんね…今遊んだら、また血が出ちゃうから…

あじゅの目は、猫じゃらしを捉えて放しませんでした。

部屋の中とはいえ、激しく走り回れば肉球は傷つくんだね。反省してます。





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